イソギンチャクって何科? 動物?クラゲの仲間!?

イソギンチャクって何科? 動物?クラゲの仲間!?

イソギンチャクは、クラゲの属す刺胞動物門に属する。

そういうことなので植物と思っている方も多いかもしれないが動物である。カラフルな海洋性の無脊椎動物がイソギンチャクである。定住型のクラゲと考えたら実態がわかりやすいかもしれない。

英語名はアネモネ

そして、英語名はシーアネモネ、単純にアネモネと言われることも多い。

しかし正確にはやはりシーをつけて海のアネモネだ。

そもそもアネモネは何かというとカラフルな紫、赤、ピンク、白などの色のキンポウゲ科の花だ。ちなみにこの名前はギリシャ語で「風の娘」を意味するanemōnēに由来している。

イソギンチャクは動物であるが海の中に咲いている綺麗なアネモネのようだからこの名前がつけられたようだ。

綺麗なアネモネ畑の動画があったのでこちら参考に。

Anemone, Wind flowers, Spring Flowers

知られざるイソギンチャクの雑学 クマノミのニモとも仲良し

彼らイソギンチャクは極寒の北極から熱帯の暖かい海まで、世界中の海に生息している。最も過酷で過酷な条件下で繁栄するイソギンチャクはなんと海面下10,000メートルの深さで発見されている。

彼らイソギンチャクを際立たせている重要な特徴のひとつは、その構造である。

円筒形の体を、触手の輪に囲まれた平らな口腔円盤で覆い、刺胞と呼ばれる刺すような細胞で満たされた触手は、防御と攻撃の両方の役割を果たす。また、毒素を放出して獲物を麻痺させたり捕食者を抑止したりする。

口腔円盤の中央にある口は、食べ物と排泄物の出入り口として機能し、原始的でありながら効率的な体の設計を明らかにしている。

イソギンチャクは変わった特性の宝庫である。彼らは有性生殖であるとともに、無性生殖でもある。つまり自分自身のクローンを作る能力があるのだ。

また断片的な部分から体の一部全体、さらにはまったく新しいイソギンチャクを作り直す。イソギンチャクをいくつかに切り分けると、それぞれの破片が完全な形のイソギンチャクに成長するのだ。この特性は、比較的単純なボディプランとともに、発生生物学や再生医療の分野で注目されている。

大抵の生物の教科書にも載っている有名な共生関係であるが、魚はイソギンチャクの毒のある刺胞のある触手の間に隠れることで捕食者から身を守り、イソギンチャクはカクレクマノミの食べかすから食事を得るという、海の世界におけるギブ・アンド・テイクも有名だ。

他にも、ある種の藻類はイソギンチャクの組織内に生息し、光合成によって栄養分を生産する。その見返りとして、藻類は保護され、日光を浴びることができる。

イソギンチャクが植物とは異なる別個の生物として認識されるようになったのは比較的最近のことで、最も古い観察記録は18世紀半ばのヨーロッパの博物学者によるものだ。当初は花のような外見から「動物性植物」(zoophytes)に分類されていた。

イソギンチャクの様々な種を識別することは、その多様で多様な特徴のために難しいかもしれない。しかしいくつかの特徴は共通している。

イソギンチャクは通常、鮮やかな色をしており、柱状の体の上に、中央の口を取り囲む触手の冠を持っている。人気のある種類には、直径1メートルにも達するジャイアント・カリビアンアネモネや、わずか数センチのビーズレットアネモネなどがある。

イソギンチャクの多様性が最も高い国といえば、オーストラリア、フィリピン、インドネシアがサンゴ礁システムの生物多様性の高さから上位にランクされるだろう。それぞれ、グレート・バリア・リーフ、アポ・リーフ、ラジャ・アンパット諸島など、サンゴ礁のある地域に集中している。これらの地域は生物多様性に富み、豊富な栄養分を供給するため、さまざまな種類のイソギンチャクにとって理想的な生息地なのだ。

イソギンチャクは移動したり隠れたりする能力があり、また有性生殖と無性生殖の両方で繁殖するため数を数えるのが難しく、具体的な数を決めるのは少し難しい。

水槽でイソギンチャクを飼育するのは難しい。イソギンチャクを成長させるためには、照明、水流、栄養素の条件が必要だからである。さらに、水質の変化にも影響を受けるため、水槽環境の定期的なモニタリングも不可欠です。

とはいえ、バブルチップアネモネのような特定の種は、その丈夫さと美しい外見からアクアリストの間で人気があります。また、ジャイアントカーペットイソギンチャクのように大きくなる種類やスティング・イソギンチャクのような強力な刺す能力のために人間に危険をもたらすイソギンチャクもいてかなりバラエティに富んでいる。

水族館でのイソギンチャクの展示もある。米国カリフォルニア州のモントレー湾水族館では、印象的な「スプラッシュゾーン」の展示があり、来館者はイソギンチャクの数々を見ることができ、いくつかの種に触れるチャンスもある。メリーランド州ボルチモアの国立水族館でも彼らにスポットを当てた展示を行っている。

綺麗でおとなしいイメージがあるかもしれないが摂食は意外に怖い。刺胞と呼ばれる特殊な細胞を持つイソギンチャクは獲物を気絶させたり殺したりする毒銛を放つことができる。いったん動けなくなった獲物は、触手でイソギンチャクの口に誘導される。獲物を動けなくするこの能力によって、イソギンチャクは、他の方法では速すぎたり強すぎたりして捕獲できないような生物を捕食することができる。

最後に、イソギンチャクの寿命は、一見デリケートな生き物にしては驚くほど長い。適切な条件が整えば、50年から100年生きるイソギンチャクもいる。更にそこから水族館などで適切なケアがされると伸びる傾向もあるのだ。

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