ナイチンゲールの秘密 名前の由来、歌声まで

ナイチンゲールの名前の由来

ナイチンゲールという名前の由来をご存じだろうか?このNightingaleという名前はNightとgalanから成り立っている。

Nightはもちろん夜である。galanは古英語で歌うという動詞だ。つまり夜に歌う者という意味である。

実際、多くの鳥が日中に鳴くのに対して、ナイチンゲールは薄明時間帯に最も活発に鳴くことからヨーロッパでは夜の歌姫などとも呼ばれる。

ナイチンゲール 隠遁者であり旅人の美しい鳥

詩人や作家たちにインスピレーションを与えてきた鳥ナイチンゲール。それは単にその鳴き声のためだけではない。鬱蒼と茂った葉の中に隠れていることを好み、しばしば歌によってのみその存在を知らせるという特徴的な森の隠者のような性質のためでもある。

主にヨーロッパ全域とアジアの一部に生息し、茶色の羽毛で何の変哲もないように見えるかもしれない。しかしその鳴き声は鳥の世界で最も美しい鳴き声のひとつとして知られている。

こちらは歌うナイチンゲールの姿。爽やかな澄んだ歌声である。

Nightingale singing | The best bird song in the world | Luscinia megarhynchos

彼らは森にずっといそうに思うが実は渡り鳥だ。繁殖地であるヨーロッパと越冬地であるサハラ以南のアフリカの間を地中海やサハラ砂漠を超えて何千キロも移動しているのだ。

単独で行動することが多いにもかかわらず渡りの際には一時的に群れを形成し、ある程度の社会的行動を示すことが分かっている。また、星を頼りに越冬地へ向かう。森で唄い海や砂漠を超えて星を頼りに移動。なんだかどれもこれも美しい鳥である。

ナイチンゲールの歌に関してのトリビア

ナイチンゲールのオスは、その複雑なメロディーで交尾相手を惹きつけ、また、ライバルのオスを撃退する。つまり彼らは求愛と縄張りのために歌うのだ。

それぞれのオスはユニークな歌を繰り返し歌うが、彼らは生涯を通じて新しい歌を学ぶことができる。

性淘汰の典型的な例の一つとして、ナイチンゲールのメスは速いテンポで複雑な歌を歌うオスを好む。

健康なナイチンゲールは、2時間以上も鳴き続けることができる。体は小さいが一人カラオケの人間並みである。

ナイチンゲールの歌唱力は周囲の騒音に影響される。より騒がしい場所にいる鳥は、自分の声を聞かせるためにより大きな声で歌わなければならない。これは人間が混雑したところで誰かを呼ぶのに普段より大声を出すのと同じで当たり前のようにも聞こえるが、生物音響学で「ロンバード効果」と呼ばれるものだ。

1920年代に英国のBBCが放送したラジオ番組『ナイチンゲールとチェロ』では、ナイチンゲールの歌に合わせてチェロ奏者が演奏していた。100年ほども前の放送だがオシャレな発想の番組である。

驚くべきことにナイチンゲールは200種類以上の歌をレパートリーとして持っていることが分かっており、その多才さと声域の広さを示している。

鳴き声には特別な特徴があり、長い音列がパターン化されていることが多い。ナイチンゲールの鳴き声のこのレベルの構成と構造から、人間の言語と比較する科学者もいる。

交尾の儀式の一環としてオスのナイチンゲールは「歌の対決」と呼ばれる練習をする。この歌合戦は数時間続くこともある。

研究によるとナイチンゲールは空を飛んでいるときでも歌うことができる能力を持っており、これは多くの鳥類には見られない特徴である。

彼らはヨーロッパだけでなく中国の伝統文化においても存在している。そのメロディアスな歌声から何世紀にもわたって籠の中で飼われてきた。ナイチンゲールは頭が良いため中国の伝統的な歌を歌うように訓練されていたことさえある。

ナイチンゲールのその他トリビア 糞で美容パック…!?

寿命に関して言えば、ナイチンゲールは野生で最長7年生きることができ、小型の鳥類としては比較的長寿である。巧みな飛行技術と環境にカモフラージュする能力によって助けられているようだ。

気候変動によりナイチンゲールの体格が小さくなっていることが調査によって明らかになっているそうだ。冬が暖かくなるにつれ、ナイチンゲールが生き残るために必要な体格が小さくなっているためである。

ハリウッドの一部ではなんとナイチンゲールの糞と米ぬかをまぜたものによる美容法が流行っているらしい。特に有名なところでは、デヴィッド・ベッカムの妻のビクトリア・ベッカムやトム・クルーズがやっているとメディアでいわれているので効果はあるのだろうか。年をとっても凄いことに挑戦したいという気持ちが若くさせているような気もするが謎である。何より、最初にやった人はなぜそんなことを思いついたのか。。

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