有袋類 カンガルーだけじゃない。クオッカもクラッシュバンディクーもみんな仲間だ

動物


袋を持ち、ユニークな繁殖方法で知られる哺乳類の一部の集団である有袋類は、オーストラリア、南米、中央アメリカ、北米の一部、そしてパプアニューギニアに生息する有袋類のモグラ1種を含む、大陸全域にまたがる多様な生息地に生息している。

カンガルー科やワラビー科のカンガルーやワラビーが有名だが、約10科330種以上からなる有袋類は多様性に富んでいる。

フクロモモンガ科のフクロモモンガ、クサガメ、雑食性のバンディクートやビルビー。少し怖い見た目のタスマニアン・デビルからニコニコのクオッカ。有袋類はさまざまだ。

これはクラッシュバンディクー、プレイステーションで一世を風靡したスマートフォンゲームのテンプルランのような3Dの縦スクロールアクションゲーム。このバンディクーも実は有袋類だ。

彼がバンディクーである。さすがにゲームのように人間のような走り方はしないが鼻が尖った形状はゲームに受け継がれていることがわかる。

オーストラリアなどオセアニア以外でも有袋類はいる。アメリカ大陸には、オポッサム、トガリオポッサム、モニート・デル・モンテなどの新世界有袋類が生息しているのだ。こちらはオポッサムだ。とても人間に懐いていてかわいい。

有袋類は、その生殖過程を通じて胎盤動物と区別される。メスは、基本的に胎生で小さく未発達な子供を出産し、その後、これらの新生児は、通常は母親の腹部の袋の中にある乳頭まで移動し、そこでしがみついて発育を完了する。

その他のユニークな特徴も多い。メスの生殖管が分岐していること、胎盤が完全に発達していないこと。そして脳に脳梁(右脳と左脳をつなぐ神経の橋)がないこと、胎盤哺乳類とは異なる歯列パターンなどだ。

生まれたばかりの有袋類は小さく、ゼリービーンズほどしかないことが多いにもかかわらず、この小さな生き物は前肢が発達しており、それは母親の袋まで這い上がるのに役立つ。

ハニーポッサムのように、花蜜と花粉だけを食べる有袋類もいるし、ヤポック(ウォーターオポッサム)は半水棲生活に適応した唯一の有袋類で、防水袋まで備えている。

他の類似の哺乳類、特に胎生哺乳類と比較した場合、有袋類はユニークな発生学的・発達学的特徴を持っている。非侵襲的な卵黄嚢胎盤を持つため、胎生哺乳類に見られるような広範囲に及ぶ血管の絡み合いがなく、母から子への栄養伝達が可能なのだ。

有袋類は、その適応性によって胎盤哺乳類に匹敵する数多くの生態的ニッチを占めることができるにもかかわらず、胎盤哺乳類に見られるような大きさの極端な変異は見られず、有袋類全体の種の多様性は胎盤哺乳類よりも低い。

オーストラリアでは誤解と迫害によって、サイラシンのようないくつかの種が絶滅または絶滅の危機に瀕したといわれている。

オーストラリアの砂漠に生息する有袋類のモグラは、ほとんど目が見えない状態で砂の中を、泳ぐ。

イースタン・クオールのような有袋類のなかには、交尾に反応して排卵が起こる誘導排卵という繁殖戦略をとる。

イースタン・クオールのような有袋類のなかには、交尾に反応して排卵が起こる誘導排卵という繁殖戦略をとる。

有袋類の特徴である袋は普遍的な形質ではなく、いくつかの種には存在しない。

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