ロブスターの豆知識 透明なロブスターを見たことある?
ロブスターの寿命はほとんど不定であり老化の兆候を示さない。このいわゆる「無視できる老化」と呼ばれる現象は彼らが成長し続け、繁殖力を維持し、年をとっても体力が衰えないことを意味し動物では極めて珍しい現象である。
こちらはロブスターの中でも高価なパールロブスター。成体はカラフル、幼体はなんと透明である。
2つの胃を持つ。1つは私たちが頭と考える部位にあり、そこで最初に、歯によく似た働きをする石灰化した小さな3枚の板の集まりがある。胃ミルともいわれるこの胃粉砕機によって食べ物が粉砕される。これが歯の代わりである。
かなり独特なコミュニケーション手段も注目に値する。彼らは主に尿を通してコミュニケーションをとる。しかもその尿は目の近くにある開口部から放出される。そしてフェロモンを含んだ信号を他のロブスターに送るのだ。
熱に弱いタンパク質がアスタキサンチンと呼ばれるカロテノイド色素と結合することで、ロブスターの体色は生きたままの青や茶色、緑から調理された赤へと変化する。
成長のために硬い外骨格を脱ぐという事実も興味深い。脱皮と呼ばれるこのプロセスは新しい殻が固まるまで無防備な状態を保ち、その間に必要なカルシウムとリンを取り戻すために古い殻を消費することでリサイクルを行うこともある。
天然の磁気感覚を使って航行し、コンパスのように地球の磁場に身を合わせる。
ロブスターは美味しいがロブスター自身も触覚と味覚は高度に発達している。そしてそのほとんどが脚と触角に集中しているため、餌や環境の変化を識別することができる。
単独行動とはほど遠く、複雑な社会階層を築き支配的な個体は儀式化された戦いによってその地位を維持する。
メスは卵子と受精することを決定する前に、なんとオスの精子を数ヶ月から数年間貯蔵することができる。
数回の脱皮サイクルを要するが、これは海底での荒っぽい生活で受けるダメージに対処する効果的な方法であるとも考えられる。
外殻をたわませることで独特の音を発することができる。この特徴は捕食者に対する抑止力として、あるいは他のロブスターに対する攻撃的なシグナルとして使われると考えられている。聴覚でもコミュニケーションがとれるのである。
両手にはそれぞれ役割がある。2本の爪のうち、右か左かどちらか大きい方の爪はより強力で破砕に使われ、小さくて速い方の爪は切断に使われる。
体を覆う無数の小さな毛に基づく極めて敏感な感覚系を持ち、水質や動きの変化を感知することができる。これはロブスターに周囲の環境に関する詳細な情報を提供する小型アンテナのネットワークのように機能する。
神経系は科学的研究の焦点となっており、人間の脳と構造的に類似していることを示唆する研究もある。
イソギンチャクとのユニークな相互依存関係を形成しているロブスターもいる。イソギンチャクを殻に乗せてロブスターが捕食者から身を守ると同時に、イソギンチャクには機動性と餌へのアクセス向上を約束するのだ。
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