紙魚ことシルバーフィッシュ 本を持っている方の敵

動物

日本最古の学校である足利学校には多くの書物があり秋のイベントがある。バクショ、だ。本を曝すことで防虫対策をするのだ。

そうした防虫対策は多くの蔵書を抱える寺や図書館でも長く行われてきた。そして本を食べる代表的な虫が今回のトリビアのテーマである紙魚だ。

足利学校の秋の風物詩「曝書」

紙魚、しみ、英語でいうところのシルバーフィッシュはその銀色やメタリックグレーの色と、魚のような動きで知られている。

その名前や魚のような外見とは裏腹にシルバーフィッシュはもちろん水生生物ではない。シルバーフィッシュという名前は、その銀青色と魚のような動きに由来する。

光を避ける傾向がある。夜間に最も活発に活動する。

彼らの主食は炭水化物とタンパク質だ。本の装丁、セルロース、シャンプー、絹、昆虫の死骸、リネン、壁紙の糊など、さまざまな物質を含む。彼らが害虫とみなされる理由のひとつは紙や湿った衣類を好むためだ。逆に言えば、本、そして湿った衣類に注意すれば虫害を減らすことができる。

彼らは湿度の高い環境であれば、餌を食べなくても長期間(場合によっては1年間)生き延びることができる。そのため、自分もだが、悩まされている人にとっては特にしつこい害虫となる。

図書館や紙製品を扱う店舗では、食性嗜好から本やその他の紙製品を噛み破り、かなりの被害をもたらすためかなり危険な存在となる可能性がある。

良い面をあげるなら、紙魚は現存する昆虫の中で最も古いもののひとつで、4億年以上前から生息しており、恐竜よりも古いと言われている。貴重な古代史を目にできるわけだ。(あまり目にしたくないのだが。)

シルバーフィッシュは湿気の多い場所を好む。キッチン、バスルーム、屋根裏部屋、地下室など、湿気のある場所によく生息している。また、餌を探して長距離を移動することが知られている。

多くの昆虫と異なりシルバーフィッシュは生涯を通じて脱皮を繰り返す。脱皮の過程で外骨格が剥がれ落ちるが、その後に外骨格に含まれるタンパク質を再利用するために食べることもある…。

この儀式は、オスが精嚢(せいのう)を投下し、それをメスが拾って受精させるというものである。交尾後、メスは1日に20個ほどの卵を産み、小さな隙間やひび割れに産卵する。

朗報としては他の害虫と違って、見つけたときにびっくりするだけで、彼らは病気を媒介することはないということだ。

アリの様なサイズだが社会性昆虫ではなくコロニーで生活することはない。また、巣を作ったり、階層的な社会構造を持つことも知られていない。

体長は12~19mmと扁平で細長いのが特徴で、腹部後方から伸びる3本の長い毛のようなもの(セルシ)が特徴的なため、全長が長く見える。

世界中に生息している。湿度が高く、華氏70度から80度の温度を好むため、湿度の高い地域の住宅所有者はよりこれらの昆虫に遭遇する可能性が高くなります。

隠れた湿気の多い場所を好む習性があるため完全に根絶することは困難だ。だが湿度を下げたり、隙間や割れ目を塞いだり、殺虫剤などの化学的防除剤を使うなどして個体数を管理・コントロールする方法はあります。

寿命。一年くらいと思っている人も多いかもしれない。これは環境条件によって大きく異なり、3年から8年と、昆虫としてはかなり長い。

人間やペットを噛むことはない。ただただ物を食べるのだ。優しい性格なのかもしれない。

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