シマウマの豆知識 乗れないのはなんで?シマにも重要な意味がある
象徴的な黒と白の縞模様の馬、シマウマ。もちろんアフリカのサバンナで最もよく知られている草食動物の1つである。
まず最初に言っておきたいのはシマウマは色々な縞模様があるが、実は毛をそると地肌はどれも真っ黒である。。
なぜシマウマに乗れない? シマウマの競馬を見てみよう。
シマウマに乗れる?人間が馬やロバに乗るのは見たことがあっても、シマウマに乗っているのに見たことがないと思う。
それは一般に馬やロバは優しくおとなしいがシマウマは単純に性格が異なるのだ。家畜化の例もないことはないのだが、乗るのはさすがに困難といえる。
この動画を見てもらえればわかると思う。
もし私たちがシマウマとダチョウどちらかに乗って出場するレースに出る機会がきた場合、すぐにダチョウを選ぶべきだとわかってもらえたと思う。
しかし、世界史の教科書にも出てくるスコットランドの有名探検家デイヴィッド・リヴィングストン、彼はアフリカでの冒険の際にシマウマの馬車を使っていた。
シマウマは扱いにくいにもかかわらず、馬がしばしば罹患する病気に対して強い貴重な特性を持つことから重宝されたようだ。トレードオフである。
シマウマの縞模様の重大な意味
縞模様には、カモフラージュを含む複数の役割があると考えられています。カモフラージュや体温調節など、さまざまな機能を果たすと考えられている。
こうした主張の中で最も興味深いのは、ツェツェバエや蚊のような刺す虫に対する抑止力として働くことだろう。
具体的にはどちらも病気を媒介するツェツェバエや蚊。
特にツェツェバエは彼らにとって重要な脅威だが、白黒の縞模様に来ないというのが実験で確認されているのでこのハエから身を守るための進化と考えるのが妥当かと思う。
そして縞に関してもう一つ。
自然界では、シマウマの縞模様は、群れが捕食者から逃げているときにモーション・ダズルと呼ばれるまぶしく混乱させるディスプレイを作り出すことができる。
シマウマの主な捕食者であるライオンやハイエナは色が見えずらいため、白と黒の縞模様は、草に溶け込んだ灰色の濃淡に見え姿を見え辛くすることができるのだ。
遅いのに速いシマウマ。趣味はガーデニング
おとなしそうな外見とは裏腹にシマウマは比較的かなり攻撃的である。
というよりサバンナの同居人はチーターやライオンだ。彼らに屈しない激しい防御行動をとるわけだ。逃げるのはもちろん基本であるが、強力な歯と蹄を使って捕食者を撃退することもある。
シマウマは非常にすばしっこく、脅かされると時速65キロまで走ることができる。
すばしっこく、というのは単に早いということではない。危険を察知すると、まっすぐ走るのではなく、ジグザグに走る独特のパターンをとるのだ。
有名アニメイニシャルDでは、昔の車であるトヨタの86が4WDの高いパワーの直線の速さを持つ車を素早いカーブで抜く。
それと同じで絶対速で早いチーターやライオンよりも、時としてシマウマは速いのだ。野生のスプリンタートレノである。
また、シマウマは持久力があることでも知られ、餌や水を求めて長距離を移動することができる。
それぞれ人間の指紋のようなユニークな縞模様を持っている。縞模様によってお互いを認識できると考える科学者もいる。
社会的な動物で、1頭の種馬と数頭の雌馬、そしてその子孫からなるハーレムと呼ばれる家族集団で暮らしている。
コミュニケーションに関しては、シマウマは視覚的な表現だけでなく、吠え声、鳴き声、鼻息、鳴き声など、さまざまな発声を用いる。
安定した家族群では、通常1頭の種馬が複数の雌馬と交尾する。グレビーシマウマのように、種馬がテリトリーを確立し、そのエリアに入ってきたメスと交尾するという、あまり安定しない社会構造を持つ種もいる。
食事は主に草を食べるが、草が少ないときは低木、ハーブ、小枝、葉、樹皮なども食べる。草が乏しいときは、低木、ハーブ、小枝、葉、樹皮なども食べる。そしてこれはシマウマが他の草食動物よりも低品質の飼料を効率よく処理できる消化器官を持っているから出来ることである。
これは馬もだが、シマウマは目が頭の両側にあるため、ほぼパノラマ的な視野を持ち、捕食者を発見するのに役立つ。聴覚も優れており、丸みを帯びた大きな耳は、さまざまな方向からの音を拾うことができる。
変わった習性としては2頭のシマウマが並んで立ち、互いの首や背中の毛をかじることがある。
睡眠パターンも独特で、立って眠る。野生では通常、グループのうちの1頭が起きていて、他のメンバーが寝ている間、捕食者を見張るというまるで軍隊のような生活をしている。
生態系における役割について。優れた草食動物であるシマウマは、草丈を短く保つことによって景観を形成するサバンナでの重要な役割を担っている。
ライオン、ハイエナ、チーターなどの肉食動物が主なライバルである。また、ヌーやアンテロープなどの他の草食動物とも放牧資源をめぐって競合する。
シマウマの種類 よく見ると結構違う
シマウマは一種類ではない。シマウマには最も一般的なプレインズシマウマの他に、北に少しいるグレビーシマウマ、南に少しいるマウンテンシマウマの、3種がある。彼らはそれぞれ身体的特徴や行動が異なる。よく見ると縞の流れが全然違ったりするのだ。
それぞれ模様が微妙に異なり、グレビーシマウマは最も細い縞模様をしている。種類によって大きさも異なり、グレビーシマウマが最も大きい。マウンテンシマウマはのどが垂れている。
こちらはおなじみのシマウマである。お腹のところにも模様があるが他の二つはお腹は真っ白だ。
少し目がちかちかする気がする?線が細いグレービーシマウマだ。
垂れているのどが分かると思う。またマウンテンゼブラはおしりの線の模様がかなり大きいのも特徴だ。
シマウマの生息、そして生息域
繁殖期間や妊娠期間もシマウマの種類によって異なるが、通常、約1年の妊娠期間を経て1頭の仔馬が誕生する。
仔馬は立って歩くことができ、生後間もなく授乳することができる。こうしたことはサバンナでの生存に不可欠な適応でもある。
シマウマはアフリカのいくつかの国に生息しているが、最も個体数が多いのはタンザニア、ボツワナ、ケニアである。もっとシンプルに言うとアフリカの赤道地帯から南にかけてのサバンナの地域だ。
そのため熱帯雨林の多いコンゴなどの国にシマウマはいるにはいるが、かなり少ない。
サイが角のために絶滅に追い込まれるようにシマウマはその皮のために狩猟され農耕によって生息地を失ってきた。グレイビーシマウマやマウンテンシマウマの生息域はかなり小さい。保護が続けられている。
シマウマが最も多く飼育されている動物園は、世界中の動物を幅広く集めていることで知られるアメリカのサンディエゴ動物園である。
ここでは、シマウマの自然な生息環境をできる限り模倣した環境で飼育されており、来園者にこの壮大な生き物とその保護の重要性について学ぶ機会を提供している。
動物園のような管理された環境ではシマウマはなんと40年も生きることがある。
捕食動物や病気から隔離されるため野生のシマウマよりも寿命が延び平均的にも30年ほどの寿命がある。
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